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2022.03.14

Unity Reflect 3.0 リリース

Unity Reflect 3.0 がReleaseされました。

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Unity Reflect について

Unity Reflect Review を使用すると、建築家やデザイナーは、拡張現実(AR)やバーチャルリアリティ(VR)などの体験型のデバイスに設計モデルを簡単にインポートして、インタラクティブな設計レビューを促進し、効果的にコミュニケーションを取り、プロジェクトの関係者と協力することができます。Revit、BIM 360、Navisworks、SketchUp、Rhino のプロジェクトをリアルタイム 3D に統合して、デバイス、場所を問わずに複数のユーザーによる共同制作を可能にします。

私たちは Unity Reflect Review を継続的に改良し、要望の多かった機能の実装を行ってきました。昨年7 月には、アノテーション、「フォローモード」、リンク共有の追加、Unity の HD レンダーパイプライン(HDRP)との統合、モデルの最適化の改善などを行いました。建築・エンジニアリング・建設(AEC)業界が費用をかさませるミスを回避し、迅速な調整を行えるよう、新機能や改善点をリリースできることを嬉しく思います。

Unity Reflect 3.0

最新の Reflect Review では、新たにGraphi社  ARCHICADに対応し、更に多くのユーザーがReflect Review を使って共同制作ができるようになります。またPixyzで対応している30以上のフォーマットのデータをRefect Server にアップロードすることが出来ます。

マーカーベース AR

Marker-based AR

従来の卓上 AR モードでは、セッションを開始するたびにモデルの位置合わせを行う必要がありました。

3.0で追加されたマーカーベース AR では、3D モデルに QR マーカーを作成し、それを印刷してモバイルデバイスやタブレットでスキャンすることで、実世界で即座にモデルを読み込むことができます。この QR マーカーにはプロジェクトへのリンク情報も含まれているため、利用者はスマートフォンのカメラでマーカーをスキャンするだけで、プロジェクトを直接開くことが出来ます。

プレゼンテーションモード

Presentation mode reflect review

「プレゼンテーションモード」では、建築家がインタラクティブにデザインレビューを行い、関係者は自然とリーダーの視点を追いかけることができます。プレゼンテーションモードでは、モデルの中に入っている全員に自分のカメラのビューを見せて、自分が見ているものをリアルタイムで見てもらうことができます。

ゲストユーザー

adding guest users

従来、プロジェクトモデルをクライアントと共有するためには、クライアントが Unity ID を取得して閲覧する必要がありました。最新の Reflect Review では、Unity ID でログインしなくても、プロジェクト関係者とモデルを共有してアクセスできるゲストユーザー機能を追加しました。ユーザーがモデルを開いたときにログインしていなくても、ゲストとして読み取り専用モードでプロジェクトを見ることができます。

パフォーマンス

その他、大きなパフォーマンスの改善も行われ、大規模モデルのパフォーマンスが最大で 10 倍になりました。

Faster loading system

これを実現するために、2つの機能を実装しています。

アクターシステム:Unity Reflect のデータパイプラインをマルチスレッド化し、アイテムを並行して読み込み、マルチコアの CPU パワーを有効活用し、読み込み時間が大きく短縮されています。

HLOD(Hierarchical Level of Detail; 階層的詳細レベル):モデルが遠くにある場合、1 つの大きな物体として表示されます。ユーザーが近づくと、モデルは構成要素に分解され、選択された個々のオブジェクトの粒度を保ったまま、バッチの数の大幅な軽減を実現しています。

Unity Reflect の詳細については以下をご覧ください。

https://unity.com/ja/products/Reflect